Staff essay
Essay
一抹の寂しさを感じながらも、頼もしい顔が何とも嬉しかった
特別支援学校はほぼ出席しなかったという、引きこもりがちな新入生。入学してすぐは通所していましたが、コロナ禍ということもありちょっとずつ欠席が増えていきました。
「私、どうしたらいいのか分からなくて…」安定して通うことができないことに、一番不安を覚えているのは学生本人でした。
少しでも自信を持ってもらいたい、その想いからスタンプシートを作成。通所できた日は可愛いスタンプを押します。「今日は何色にする?」「昨日は緑だったから、青にします!」スタンプを選ぶ楽しさは、そのまま通所の自信につながっているようでした。
1年後、彼女はカラフルなスタンプシートを手に、「2年生からはスタンプシートやめようと思います。」と伝えてきました。一抹の寂しさを感じながら、その頼もしい顔が何とも嬉しかったです。
「自分は障がい者だから」と、障がいを持つことに劣等感を抱いてきた学生たちが、「自分は障がい者。でも、そんな自分だから素敵なんだ」と思えるようになることが、何よりの目標でやりがいです。
(HK)