《福祉コラムVol.20》知的障害とは?遺伝との関係性などについても詳しく解説!
2022.09.30
知的障害という言葉を、知っている方は多いと思います。
しかしどんな意味があるのか、定義などを知らない人もいるのでここで簡単に説明させてもらいます。
知的障害とは、18歳以下の発達期に知的能力と社会生活における適応能力が低いことで、日常生活への困難が生じている状態のことを言います。
この知的障害ですが、遺伝によるものではないかと考えている方がいます。
では、実際はどうなのでしょうか。
兄弟に遺伝したり、親が知的障害を持っていた場合、遺伝したりするのでしょうか。
この記事は、知的障害とは何か、遺伝するのかなどをまとめていきます。
知的障害は遺伝するのか?確率は?
親や身内に知的障害があることで、遺伝するとは限りません。
親から子どもへ遺伝するという確立に関するデータも、現段階で確かなものがありません。
遺伝子は両親、祖父母などから引き継がれることもあれば、突然変異によって生じるものもあります。
実際に知的障害のある両親から、障害の持たない子どもが生まれるケースもあります。
逆に知的障害のない両親から、障害を持った子どもが生まれるケースもあります。
遺伝の確率が、高いまたは低いに関わらず知的障害を持った子どもが生まれる可能性はどの家族でも十分にあり得ることなのです。
兄弟で知的障害の発現率は?
兄弟で、知的障害になる確率は現段階で十分に解明されていません。
兄弟全員が知的障害を持つこともあれば、兄や姉または弟、妹だけが知的障害を持って生まれるってこともあります。
ただ、遺伝性の疾患もあるため兄弟そろって遺伝しないとも言い切れません。
知的障害があるかどうかは、生まれてからではないとわからないのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
知的障害と遺伝との関連性について、わかったことをまとめていきます。
- 知的障害とは、18歳以下の発達期に知的能力と社会生活における適応能力が低いことで、日常生活への困難が生じている状態。
- 知的障害の遺伝については、現段階で確かなデータはない。しかし、親から子どもへ遺伝するとも限らない。
- 兄弟で知的障害が発症するかどうかは、今はまだ解明されていない。兄弟で発症することもあれば、兄・姉または弟・妹のどちらかが発症することもある。
知的障害と遺伝の関係は、まだ解明されておりません。
兄弟で発症することもありますが、片方だけが発症するなどさまざまです。
少しずつ研究が進んで、進展があることを期待しましょう。
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