このたび、ゆたかカレッジは、株式会社クラ・ゼミグループの一員として再スタートを切りました。クラ・ゼミグループは、約50年前に静岡県浜松市で開いた小中高校生向けの学習塾を祖業として、教育・福祉の分野での経験と実績を重ねてきた複合的な組織体です。
「誰にだって輝ける舞台がある」という企業理念のもとに、一人ひとりが尊重され活躍できる社会の実現を目指すビジョンを掲げています。国籍・性別・年齢・来歴がいかなるものであっても、人は「一人の人間として尊重される存在」であると考えています。そして、障害の有無に関わらず、人は誰しも「その存在を肯定され、誰かの役に立ちたいと思っている」とも考えています。それが創業以来大切にしてきた理念 「誰にだって輝ける舞台がある」です。
誰もが門を叩けるよう学習塾ではあえて入塾テストは行わず、子どもたちにとことん向き合い「分かった!」「できた!」という瞬間を生徒と教師が共有するスタイルを、半世紀にわたって貫いております。その後、通信制高校や保育園こども園、児童発達支援事業、就労移行支援・自立訓練等々、教育で培った経験やノウハウを活用し、福祉分野へと事業の幅を広げてまいりました。
「ゆたかカレッジ」は、18歳以降の障害のある青年たちが社会を生き抜く力を育む「福祉型カレッジ」として、2012年の開設以来、全国各地の各種関係者の方々や保護者の方からのご要望も非常に高い事業です。主に知的障害を持った子どもたちにより良い学びの場を提供するサービスを展開しております。 18歳という青春時代を謳歌せずに社会に出ていくことは、障害を持つ子どもたちにとっては過酷なことだと思います。このような子どもたちに、私たちの創業事業である教育事業と、児童発達支援や就労移行支援で身につけた福祉事業をかけ合わせた「教育×福祉サービス」を展開することで、一人の人間として大きく成長できる機会を提供し、貢献したいと考えています。
私は、青春期に得られる知識や経験は、今後の人生を送るうえでかけがえのないものだと感じております。子どもたち自身の成長と、社会貢献できる人材を育てる場所として、ゆたかカレッジの社会的価値は存在すると思います。まさに「誰にだって輝ける舞台がある」という企業理念を体現する事業だと考えます。 私たちはこれからも、子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、社会に出てから活躍できるようにサービスを提供し続けていきます。
代表取締役社長
倉橋 徒夢