《福祉コラムVol.51》一人暮らしに必要な最低の資金とは?始める時の初期費用について解説。

2022.11.25

一人暮らしを始めたいけど必要な資金がわからず断念する人もいるのではないでしょうか。一人暮らしがスムーズにできるように必要な資金の費用別の種類と金額について解説します。また一人暮らしに向いている物件や一人暮らしの生活費を抑える方法も合わせて紹介します。

一人暮らしにかかる最低の費用(金額)は

一人暮らしを始めるには、住むところを探す必要があります。また日常生活をする上で欠かせない冷蔵庫・炊飯ジャー・電子レンジ・洗濯機・掃除機など家電製品の準備も必要です。さらに生活する上では、家具や照明器具も必要でしょう。

毎月かかる食費、光熱費、交際費、通信費などの費用も考えておく必要があります。

一人暮らしの初期費用の種類と金額

ここでは、一人暮らしの資金としての種類と金額についてみていきましょう。

一人暮らしの初期にかかる資金の家電・家具・生活用品ごとの金額の目安を解説します。

一人暮らしの資金:家電と金額の目安

一人暮らしの家電を買うための資金は、揃える製品によって異なります。ここでは最低限必要な家電製品を例にしながら必要な資金と選ぶポイントを解説します。

      家電製品       価格帯
炊飯器(3合ほど)1万円前後
冷蔵庫2万円前後〜4万円
洗濯機2万円前後〜4万円
掃除機1万円前後
電子レンジ15,000〜2万円前後

一人暮らしではそれほど多くのご飯を炊く必要がなく、炊飯器は3合程度で充分です。

冷蔵庫は、一人暮らしだからといってあまり小さ過ぎないことが大切で、ある程度大きい冷蔵庫を選んだ方が保存がしやすいなど何かと便利と言えます。

洗濯機は、生活リズムによって異なりますが、小さいものよりまとめて洗えるものを選ぶとよいでしょう。一人暮らしは、狭い部屋になりやすいので、場所をとらないスティック型の掃除機がおすすめです。電子レンジは、冷凍食品やレトルト食品が活用できて便利です。単機能レンジなら少ない資金で買えますので揃えましょう。

一人暮らしの資金:家具と金額の目安

一人暮らしは、ベッド・寝具セット、テーブル、イス、照明さえあれば、生活に困ることはないでしょう。これらの家具を買うための資金と選ぶポイントを解説します。

      家具       価格帯
ベッド・寝具セット2〜4万円前後
テーブル3,000〜1万円前後
イス3,000〜1万円前後
照明5,000円ほど

一人暮らしのベッドやテーブル・イスは、折りたためて場所をとらないタイプを選ぶことが大切です。照明は、部屋のサイズに合っている明るさを選びましょう。また暗くしたり、明るくしたりできる調光機能があると便利です。

一人暮らしの資金:生活用品と金額の目安

一人暮らしには、家賃や食費、水道光熱費や通信費などにかかる資金が必要です。これらの生活用品を買う資金と選ぶポイントを解説します。

      生活用品       金額
家賃6〜8万円ほど
食費3.7万円前後
水道光熱費1万円前後
通信費9,000〜1万円ほど

家賃は、年収・地域相場・生活スタイルによって変わりますが、年収から生活費など必要な費用を差し引いた額が理想と言われています。年収を300〜400万円と想定すれば6〜8万円が理想です。

一人暮らしの全国の平均食費は、約38,000円です。毎月の20万円の手取りを例にすれば30,000〜36,000円が目安と言えます。水道光熱費は手取りの6%が目安です。光熱費の中で割合が高いのが電気料金で節約することで光熱費が抑えられます。通信費は収入の6%が目安で、プラン見直しや格安スマホにすれば節約が可能です。

一人暮らしに向いている物件

ここでは、一人暮らしに向いている部屋の間取りについて解説します。

部屋の間取り

一人暮らしの部屋の間取りには、1R、1K、1DK、1LDKがあります。部屋の中にキッチンと居室のスペースを備えている広さ約25平米(畳で約15.5〜16畳ほど)が1Rです。キッチンと居室のスペースが分かれているのが1K。

そこにダイニングのスペースがプラスされているのが1DKになり、さらにリビングルームが備わると1LDKです。1Kは家賃は安く抑えられてシンプルな生活をする一人暮らしに向いています。

しかし、収納スペースが少ないのがデメリット。1Kには、ロフトなど収納スペース付きのものがあり、収納が気になる人はロフト付きを選ぶとよいでしょう。

設備・環境

物件探しでは、使えるエリアを広くするために、トイレと浴室と洗面台が1つのエリアに収まったユニットバスがおすすめです。

一人暮らしの資金の生活費を抑えるには

一人暮らしの生活費を抑えるためのポイントを食費・通信費・ライフラインごとに解説します。

一人暮らしの資金:食費

一人暮らしは、食費の費用として毎月3.7万円前後かかり安くありません。しかし、工夫次第で節約は可能です。

節約ポイント

  • 一度でまとめて購入する
  • 冷凍保存機能を生かす
  • 食材を無駄しない

一度でまとめて購入することで余計なものを買わなくなり、また野菜の安い時期にまとめて購入し、冷凍保存することは節約になります。食材を無駄しないためにも、また電気やガスの節約のために作り置きがおすすめです。料理の作り置きとともにご飯を冷凍保存すれば、保温にかかる電気代の節約ができます。

一人暮らしの資金:通信費

一人暮らしの通信費にかかる資金は9,000〜1万円ほどと言われています。

通信費を節約するには格安スマホを使用するとよいでしょう。

「NTTドコモ、au、ソフトバンク」のモバイル会社から「Y!mobile、UQ mobile」などの格安SIMに乗り換えることで半分ほど節約できます。モバイル会社の毎月の料金は8,000円ほどが平均と言われています。一方で格安SIMは4,000円ほどで格安SIMにすることで大きな節約が期待できます。

一人暮らしの資金:ライフライン

一人暮らしの電気・ガス代や水道の節約についてみていきましょう。

一人暮らしの電気・ガス代の節約ポイントは、

  • 電気・ガス会社の見直し
  • 電力消費量が少ない家電にする
  • お風呂やシャワーの無駄な使い方をしない

電気・ガス会社は多くあり、会社ごとの契約プランの見直しと比較で料金が安くなる可能性があります。自分の生活パターンに合っているプランを契約しましょう。

電力消費量の少ない家電を使うことで電気代の節約になります。そのためには「エコ家電」を選ぶとよいでしょう。お風呂やシャワーは、無駄に熱くしないことでがス代の節約が可能です。適切な温度設定にすれば無駄なガス代がかからないだけではなく、温度調整のための水を使わずに済みます。

一人暮らしの水道の節約ポイントは、

  • 水を出しっぱなしにしない
  • 浴槽の湯量を調整する

洗顔やシャワーを使う場合に水を出しっぱなしにしないことは節水になり、水道代の節約になります。浴槽の湯量を多く入れないことは節水に役立つでしょう。浴槽に入った時に水が溢れ出すような入れ方は避けましょう。

まとめ

一人暮らしに使える資金には限りがあります。家賃・食費・水道光熱費・通信費などの生活費の節約できるポイントを理解すれば、一人暮らしの限られた資金でも充分楽しく過ごせるでしょう。日頃から意識して楽しい一人暮らしをしてくださいね。