《福祉コラムVol.30》5歳児の知的障害はどこでわかる?チェックリストで紹介
2022.10.17
うちの子は5歳児だけど、まわりの子と同じように過ごせているのか…と不安になったり、まわりの子と同じことができていないと心配になりますよね。
そもそも、5歳児の発達の目安ってどのようなものがあるのでしょうか。
発達の目安を知っておくことで、不安になることもなくお子さんの成長を見守ることができます。
ただ、どうしても気になることが出てくることがあります。
もしかしたら知的障害や発達障害ではないか…と考えることもあります。
そのため、この記事では5歳児の発達の目安から個人差があることなどをまとめていきます。
ただし、この記事を読んで発達障害だとすぐに思わずに、まずは専門機関にご相談ください。
【5歳児の知的障害】5歳児の発達の個人差
子どもの発達には個人差があります。
まわりの子ができていて、自分の子はできないのはなぜと感じるでしょう。
しかし、個人差があるためまわりの子よりもできるスピードがゆっくりな場合があります。
できないから発達障害ではないか、と思わずに見守ることも大切です。
どうしても気になる場合は、専門の機関に相談してみることをおすすめします。
【5歳児の知的障害】発達チェックリスト
5歳ごろに見られる発達の目安を簡単にまとめてみました。
運動
- 歩くスピードが大人と変わらなくなる。
- スキップが上手になる。
- ジャングルジムで一番上まで登ることができる。
- ケンパー跳びや、ジグザグ走りができるようになる。
言語
- 自分の気持ちを文章のように伝えることができる。
- イラストを見て、擬態語や擬音語を使って表現できる。
- 「どうして?」といった疑問や質問に対して理由を述べることができる。
- 想像力を働かせて、自分だけの創作物語を作ることができる。
生活
- 食事をこぼすことなく食べることができる。
- こぼしたら自分で拭くことができる。
- 身支度を一人で行える。
- ほうきや雑巾を使えるようになる。
社会性
- 公共の場でのマナーを理解できる。
- 自身の経験や学びから、他者を見て感情をイメージすることができる。
- 友だちの要求が理解できる。
【5歳児の知的障害】5歳の頃にあわられる発達障害の例
5歳ごろにみられる例をいくつか書いてみました。
これに当てはまるといっても、すぐに発達障害があると思わずに気になりましたら、専門機関にご相談ください。
- 抽象的な話を理解することが難しい
抽象的に言われた言葉の内容を、理解することが困難な場合があります。
その場合は、具体的に伝えてあげるとわかりやすいでしょう。
- 聞いた言葉の理解が遅い
聞いた言葉を、すぐに理解することが難しい場合があります。
ただし、命にかかわる事柄については根気良く何度も伝えて覚えてもらう必要があります。
- 落ち着きがなく、すぐに飽きる
最後まで話を聞くことが難しく、どこかに行ってしまったりそわそわと体を動かすこともあります。
製作中でも、飽きてしまうと投げ出してしまう場合があります。
- 集団で遊ぶことが難しい
コミュニケーションをとることが苦手な場合も多く、集団で遊ぶことが難しいです。
一方的に会話をしてしまうため、会話が成り立たないこともあります。
まとめ
5歳児の知的障害についてまとめてきました。
- 知的障害とは、発達期までに知的機能と、社会生活における適応能力が低いために日常生活において困難が生じている状態のこと。
- 発達状況には個人差がある。
- 発達障害の例として「抽象的な話を理解することが難しい」「聞いた言葉の理解が遅い」「落ち着きがなく、すぐに飽きる」「集団で遊ぶことが難しい」などがあげられる。
5歳ごろになると、少しずつ大人と変わらない振る舞いをする場合があります。
しかし、まだ子どもの部分もたくさんあるためその状況を見て、まわりの子がどういう様子かもみて専門機関への相談を行うのが良いでしょう。
このチェックリストが役に立てると嬉しいです。
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